銀座線新しい渋谷駅が肋骨に見える?監修したデザイナーは誰でモチーフは何?

東京メトロ銀座線が、2020年1月3日(金)から「新しい渋谷駅」の使用を開始しました。
これまでの銀座線渋谷駅はJR渋谷駅の西側、東急百貨店の3階にありましたが、新しいホームはJR渋谷駅の東側、明治通りの上空3階に移動しました。
場所だけではなく移転に伴い、ホームのデザインも大幅に変わりました。
ネットでは新しいホームのデザインが肋骨に見えるなどの話題を生んでいます。
なので今回は新しい銀座線渋谷駅のデザインや監修した方についてまとめていきたいと思います。
目次
銀座線渋谷駅新ホームについて
銀座線渋谷駅の新ホームは2020年1月3日から使用を開始しました。
場所も以前の位置とは異なり明治通りの真上を横切るようにJR渋谷駅側に延びています。
運用を開始したのが年始ということもあり、鉄道ファンを始め、観光客や親子連れなど、多種多様な方々が新しい渋谷駅を撮影していました。
今までの銀座線渋谷駅のホームはレトロ感漂う雰囲気でしたが、新ホームは従来の銀座線のイメージを覆すような斬新で近代的なデザインになっています!
また幅の狭いホーム幅や上下の移動が多い構造でしたが、将来的に渋谷ヒカリエの2階に直結する改札口が設けられる予定のフロアなどもあり、利便性の向上も期待できます。
なぜこのようなデザインなのか
銀座線渋谷駅の新駅舎は「フューチャーシティ」をコンセプトにデザインしているそうです。
変化し続ける渋谷の近未来的な要素を取り入れつつ、地上から見上げたときに駅舎の圧迫感を与えない外観にするためにM型アーチの屋根が採用されました。
また、新駅舎の屋根上にスカイデッキを設置する予定があり、これを支持しやすい構造としてもM型アーチ状が使われるきっかけになりました。
柱のない広々としたホーム空間は通勤ラッシュ時の方々にとってはストレスが軽減されるのではないでしょうか。
今回の新ホームは構造上の強度とデザインの課題を共に解決できていますね!
ネットでの反応は?
2020年1月3日から使用を開始した新渋谷駅のホームですが、ネットの反応はどうでしょう
なんか……ほんと申し訳ないのだが……生物学科出身なので……新しい銀座線渋谷駅に入った瞬間「肋骨だな」って思ってしまったんだ……。ほんとゴメン……。マジ肋骨……。(誰か分かって) pic.twitter.com/N58fCgCWeD
— むさぴょん子 (@musapyonko) January 3, 2020
リニューアルした銀座線渋谷駅。何と未来的なフォルム!! pic.twitter.com/VcZqSs0Sgv
— 羽鳥写真館 (@hatolier_camera) January 2, 2020
今日開業した銀座線渋谷駅が近代的でした pic.twitter.com/Vyoyj3QcqP
— しふぉん📸 (@shiifoncake) January 3, 2020
全体的に今までとは全く違う近代的なデザインでいい印象を受けた方が多かったです。
また、やはり天井のデザインが動物の骨に見えてしまうといったコメントが多く見られました。
新しいホームのデザインにモチーフはある?
渋谷駅の新ホームのデザインは肋骨を彷彿とさせるM字型の天井が特徴的ですが、デザインにモチーフはあるのでしょうか。
個人的には動物の肋骨や鯨のお腹の様にもみえました。
しかし調べたところ、
デザインのモチーフになっているものの情報は見つかりませんでした。
モチーフは無いものの、M型屋根のデザインにはランドマークとしての街の分かりやすさ、回遊性の向上の目的などしっかりとした理由があるそうです。
デザインを監修した人は誰なのか?
建築家: 内藤廣
個性的なデザインなだけあって、気になるのは監修している方です!
新ホームのデザイン設計を担当した方は内藤廣さん(ないとうひろし)です。
内藤さんは日本の建築家で株式会社内藤廣建築設計事務所代表や東京大学名誉教授でもあります。
構造を重視した建築が特徴で駅舎や美術館、博物館などの公共施設、とらやの店舗シリーズなど様々な建築物を手掛けています。
過去に担当した建物のデザインを見てみると切妻型の屋根やアーチ状の内部構造などが特徴的です
内藤廣が過去に監修した駅
内藤さんは渋谷駅のホームだけではなく、他の駅も担当しています
・みなとみらい線の『馬車道駅』
2004年に完成したみなとみらい線馬車道駅のデザインも担当していました
馬車道駅のデザインは映画『フェリーニのローマ』の冒頭シーンにつながるイメージがあったそうですが、どちらも落ち着いたデザインで天井に拘りを感じます。
都心は幅が狭い駅が多いイメージですが、開放的な空間で心地よい印象を受けます。
・土讃線の『高知駅』
土讃線『高知駅』の現在のデザインは2008年2月に完成したものです
アーチを描いた大屋根が特徴の建物で、屋根にはチタン亜鉛合金、天井には高知県産の杉を使用しています。
集成材を使ったドーム屋根は森林県である高知県のイメージにぴったりですね。
・日豊本線の日向市駅
日向市駅は宮崎県にある、九州旅客鉄道日豊本線の駅です
地元産の杉材をふんだんに使った建物で、駅舎としては珍しい木造となっています。
杉は梁や天井はもちろん、ベンチにも使われています。
この駅のデザインはでブルネル賞やBCS賞、都市景観大賞など様々な賞を受賞しました。
・旭川駅
北海道にある旭川駅も内藤さんがデザインを担当しています
4路線の接続駅であるため比較的大きな駅になります
「川のある駅」をコンセプトにしており、市内にいくつもの川が流れている旭川を象徴するデザインになっています。
内部の壁や天井などには北海道産のタモ材がふんだんに使われており、ホームの屋根を支える柱は樹木がモチーフになっていますよ。
この駅のデザインは北海道赤レンガ建築賞や鉄道建築協会賞を受賞しています
まとめ
・銀座線渋谷駅の新ホームが肋骨に見える
・新ホームのデザインのモチーフは特になし
・デザイン設計の監修は内藤廣さん
ご視聴ありがとうございました