ナウシカがラステル王女の服の胸元を開けて閉じた理由は?手錠をしていたのは何故?

1984年3月11日公開された宮崎駿監督の長編映画「風の谷のナウシカ」
いまもなおスタジオジブリを支えるスタッフ、「高畑勲」や「鈴木敏夫」、「久石譲」らによって制作されています。
原作は「アニメージュ」に連載していた宮崎駿の漫画でしたが、原作の単行本全7巻の序盤の2巻までの内容を映画化されました。
映画では、ナウシカがアスベルの双子の妹である「ラステル」を助けるシーンがあります。
なので今回はラステルについて深掘りしていきます。
目次
ナウシカがラステルの胸元をかけた理由は?
トルメキアの大型輸送船が墜落した際に、
瓦礫の中からラステル王女助け出すシーンがあります。
そして苦しそうにしているラステルの服を胸元まで開けたが、「ハッ」とした顔でゆっくりと服をまた閉じます。
なぜ服を開けたのか?
また服を開けたのにすぐに服を閉じたのか?
疑問に思った方は多いのではないでしょうか?
まず、ナウシカがラステルの服を開けた理由ですが、
呼吸が苦しそうだったので、楽にしようと胸元を開けようとした事が考えられます。
しかし、服を開けた時に思いも寄らない光景が目に入り服をまた閉じます。
映画も原作も明確な描写がないので、
ナウシカが見た光景がどのようなものなのか分かりませんが、視聴者の中でいくつかの諸説があります。
腐海の毒の影響で肺が腐り、胸が変色していた
1つ目の諸説として
腐海の毒の影響で肺が腐り、胸のあたりが変色していた事があります。
映画でも『マスクをしていなければ、5分で肺が腐ってしまう死の森』と言っていたので、可能性はありえますね。
しかし体を見ただけで分かる程皮膚に影響が出るのかは謎です。
最初は血を吐いたりしそうですが、その様な描写はありませんでした。
また、原作では急速に胞子を吸い込んだ際は、肺に異常が発生し吐血して死に至ります。
その事から考えても可能性は低そうですね。
トルメキア軍による拷問の痕
2つ目の諸説として
トルメキア軍による拷問の痕である事です。
ラステルはペジテ市の王女であり、
トルメキア軍に人質として捕まっていたので拷問されていてもおかしくはありません。
拷問を受けていた場合、
女の子として、同じ王女としてナウシカにとって拷問を加え遺体を辱しめる事は許せなかったと思います。
クシャナやナウシカの父と同じ病にかかっていた
3つ目の諸説として
クシャナやナウシカの父と同じ腐海の毒による影響で「石化する病」にかかっていた事です。
映画の中でクシャナが「わが夫となるものはさらにおぞましいものを見ることになるだろう」と発言するシーンがあります。
このおぞましいものがクシャナの胸にもあった可能性がありそうですね。
また、父と同じ病気という事もありナウシカが敏感になってしまう事も考えられます。
墜落の影響で酷い怪我を負っていた
4つ目の諸説として、
大型輸送船が墜落した影響で助からない程の酷い怪我を負った事
墜落した際に、トルメキア軍の人達もほとんど死んでいることから、ラステルの影響もかなり大きかった事が予想できます。
宮崎監督自身の発言で、
『胸が押しつぶされているので本当は血が出なきゃいけないんだけど、そうすると服が動く時に、血の跡が汚く動いてしまうんですよね。で、わざと血を出してないので、ちょっとわかりにくい場面になっちゃったんですよね』というのがあるそうです。
この様な点から考えても4つ目の説が現実的に考えても一番可能性が高いのではないでしょうか!
どの理由にせよ、
助からないと悟ったナウシカは少しでも綺麗な姿でいてもらおうと配慮したのではないでしょうか。
ラステルが手錠をしていた理由は?
手錠をしていた理由は、
ラステルがペジテ市の王女であり、トルメキア軍い人質に取られていたためです。
巨神兵を発掘したのもペジテのため
王女であるラステルは巨神兵の情報も持っているかなり価値のある人質であった事が考えられます。
因みにラステルは死ぬ間際に「積荷を燃やして」とナウシカに伝えています。
巨神兵が蘇ると多くの人死んでしまうので、
トルメキア軍の手に渡る前に処分したい、という思いがあったのでしょうね。
王女としての仕事も全うしていた事が分かります!
まとめ
・服の胸元を開けたのは呼吸を楽にするため
・服をすぐ閉じたのにはいくつかの諸説がある
・手錠をしていたのは、トルメキア軍に人質に取られておりそれなりに人質としての価値もあった
ご視聴ありがとうございました。